【柴焼とは】
台湾の無釉薬焼き〆は、薪を燃料として使うことで、「柴焼」とも言われています。茶ノ助の台湾焼き〆は。燃料の木材からこだわっています。台湾産の「龍眼に木」や「ソウシジュ」、「松」を燃料とし、1200°C以上の高温窯で五日間焼成します。釉薬を施さないことで、器の素地が土の中に含むミネラル成分と結合し、焼成時の天気、湿度、窯の中の気流と共に様々な色の変化をもたらします。
【柴焼の効能】
窯の中で飛び舞う木灰が器に付着し、結晶して器と一体化するため、天然炭による遠赤外線効果があります。その働きによって湯のみやお猪口、茶碗などの作品では、それぞれの飲み物の口当たりをまろやかにしてくれる効能があります。また茶壷や花瓶などの作品では、茶葉を熟成してくれたり、植物の持ちをよくしてくれる効能もあります。
【粉艶落灰】
この急須は窯中作品一点物です。蓋の部分にたくさんの落灰があり、黒く結晶しています。それに沿って、うっすらと細かい灰がピンクの本体の上に結晶を作り、素朴ながらも艶やかな光沢が出ています。取手の部分は、台湾伝統菓子『蜜麻花』を模してデザインしています。
【茶器のサイズ】
高さ 約8cm
幅(注ぎ口から取手)約13cm
壺腹部 約7.8cm